容姿・経歴・その他メモ

「ん? 私の美しさに見惚れてしまったかな?」
本名、年齢不明。Mr.ビューティフルと名乗り、街角で占い師を営む男性。
『年を取らない占い師』として都市伝説となっている。
彼を一言で表すと“ナルシスト”。本人的には自身の事を美しいと思っているらしい。
美しいものが好きで、見たり聞いたりすれば美しいと連呼する。そのため、少し騒がしい。
一応真面目に話したりすることはあるらしい。聞いた人はあまりいないようだが。
遥か昔に不老の研究をしていたらしく、気が付けば古代種のオーヴァードになっていたとのこと。
本人曰く『私の美しさが損なわれるのは、人類の大きな損失』。

何故不老の研究をしていたのか。それは老いることが恐ろしかったから。
体は軋み、思考は衰える。それがとても、当時若かった彼にとって恐ろしいものだった。
不老を実現するために彼は研究を重ねた。
そしてある日村から出て、求め続けていた彼はそれに至った。レネゲイドの奇跡で不老と同時に不死も得た。
ほんの少しの傷も簡単に治る体。
彼は両親に報告しようと村へ帰ったが、そこで見たものは両親の無残な死体。村人達の冷たい眼差し。
たまたま彼が村から出ていた間に、村では不幸が起きていた。それはただの事故だったのかもしれない。
しかし村人達は不審な行動をしていると思った彼を、魔女だと断定。
魔女を生んだこと自体が罪だとし、彼の両親を殺害。
そして村の外から戻ってきた彼も殺そうとするが、切りつけられても再生する体を見て、
魔女だと言い、襲い掛かってきた。
オーヴァードの能力で逃げ延びるも、もう住んでいた村に戻ることは出来なかった。
彼が本当の名前を名乗らないのは、親が死んだのは自分のせいだと責め、
息子の名を名乗る資格がないと考えているため。
自身のことを『美しい』というのは過去を詮索されないためである。

履歴

〇第1話終了時点

島という閉鎖的な土地。それは彼にとって好ましい場所ではなかった。
死んで生きかえったと考えついた、七姫薫。
場を荒らした面影島の前支部長である、時雨京一郎。
この島は不可思議なことが多すぎる。
ただ1つ、わかっていることがあった。
──この島は、異常だと。

〇第2話終了時点

黄泉還った七姫薫への対応は前と同じように接しているが、思うところがあるようだ。
黄泉還りについては否定派であり、せめて死者を……七姫薫を静かに見送りたかったと考えている。
──私達の明日が、平穏に続くとは限らない。
ちなみに野球は楽しかったらしい。人の中に入って遊ぶのが久しぶりだったとか。

〇第3話終了時点

七姫薫への想い(ロイス)を断ち、静かに別れを告げた。
──今回も、友人は私を置いて死んでいく。私は友人を置いて生きていく。
美作重陽の発言には不快感を覚えている。
彼等が乗り越えられるのか、今までと同じように見守っていくスタンスのようだ。

〇第4話終了時点

死者に会える場所にいながらも、両親や七姫薫には会いに行かなかった。
両親へ会いに行かなかったのは、申しわけなさと死を完全に受け入れるため。
七姫薫に会いに行かなかったのは、死を受け入れているのと恥ずかしさである。
永谷厚海、乾野衣、遠山穂積のことは戦う力が無くても守りきることを誓っている。

〇第5話終了後

供花を持って面影神社へと向かう。
そこでは一人の少女が、落ちた葉を箒で掃いていた。
その少女に思い出が面影を重ねる。
──あの日々の記憶は、ずっと心の中に。

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