容姿・経歴・その他メモ

「生誕から俺の人生、ハードが過ぎる。　猫生じゃないのかだって？　引っ掻くぞ？」
――同僚のエージェントとの会話

　生誕時よりオーヴァードに覚醒していた。それ自体は今の世界では珍しい事ではない。
だが、彼はその中でもレアケースかもしれない。

　母の身体から生まれた時は「人間」だったが、直後に「猫」に身体が変化した。
もちろん大騒ぎになったが、たまたまFHに通じる人間がその場にいた為、全員「口を閉ざされ」た。

　実験体としてFHにて「飼育」されていたが、UGNとの戦闘にて当該セルが壊滅。
天上院 剛の指揮するUGN部隊に救出される。共に引き上げられたFHの研究データから、
この「猫」は「人間」である事が分かり、天上院家に引き取られる事になる。

　剛さんは使用人(猫)として、一通りの人としての教育とオーヴァードとしての訓練を与え、
娘である冬姫さんの部下兼ペットとして仕える事を命じたのであった。「くろのすけ」は冬姫さん命名である。

　猫の姿ではあるが、間違いなく人間であり、冬姫さんと同年齢である為、ある種友人の様な関係を築いた。
ただし、公私は弁えてるので二人だけの時や、親しい仲の人の前だけに限っているようだ。

　余談ではあるが、当初、くろのすけが人間である事を含め、過去の事情などを冬姫さんは知らなかった。
ある日、冬姫さんに喋っている所を聞かれ、「仲良くなったら猫はしゃべる」と勘違いされる。
「いや、ないだろ」と思いつつも、そこから急速に仲良くなり、後日、剛さんから全ての事情を明かされた。
人間の男だと知られてから付き合い方が少し変化したかもしれない。

　一時期、UGNカブス(UGNアニマルオーヴァード部隊)で研修していた事がある。
本人的には「俺はアニマルオーヴァードじゃないんだが……」と些か腑に落ちない気持ちであったそうな。
　なお、チルドレンとする要件は満たしているが、特殊ケースすぎてエージェント登録に落ち着いた。

　支部長になった冬姫お嬢様の配下として、情報収集、潜入調査、戦闘に走り回っているようだ。
もちろん一般人相手には猫のフリをしてやり過ごしている。面倒くさいなぁ。
　猫扱いされるのは好きではないが、気に入った人物が望んでそうなら吝かではない。

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