容姿・経歴・その他メモ

「バーテックスは、絶対お姉ちゃんについていくもん!」
唯一カナエに触れられても命を落とさなかった少女。
カナエとほとんど同じ容姿をしているが、それはカナエの複製体であるため。
さらに付け加えるならば、彼女は自我が芽生える前の複製体に押し込められたレネゲイドビーイングである。
彼女のオリジンがヒューマンではなくレジェンドなのはそういった事情なのだ。
もっとも、何を核としているのかはわからないのだが。

他者の体に押し込められた時のことを覚えておらず、
それよりもっと前のことも……どこで生まれ、生きてきたのかを覚えていないようだ、
自身がレネゲイドビーイングであることにも気が付いていない模様。

カナエのことを『お姉ちゃん』と呼んでいるが、なぜ自身がそう呼ぶのか疑念を抱いていない。
本人に聞いても『お姉ちゃんはお姉ちゃんでしょ?』と要領を得ない返答をしており、
カナエのことはお姉ちゃんと呼ぶものとして認識しているようだ。
また何故“｜捕食者《バーテックス》”と名付けられたのかもわかっていない。
こちらも初めから自身の名前がそうだったかのように名乗っている。

戦闘になると暴走し、元々は複製体が持っていた能力と思われる圧倒的な速度で敵より速く動き、
影だと思われる黒い何かで捕食する。
しかし本人の記憶では戦ったことがない。だがそう遠くない未来、戦い方を理解するだろう。

履歴

▼第1話終了後

夢の中でカナエを捕食しようと考えるも、『一緒にいたいから』とやめた。
しかしこれからも捕食しないという保証はない。
……美味しいな。食べたいな。あの腕も、お姉ちゃんも。……この星も。
そう考えたのは間違いないのだから。

▼第2話終了後

カナエ達を捕食しようとしていたことについて、直後は忘れていたがカナエの言葉で思い出した。
食べてしまえば、皆消えてしまうことは知っている。
でも食べればお腹は少しの間満たされて、ずっと一緒になれる。
『タベタイ』『食べたくない』──どうすればいいのか、彼女は未だに決められていない。

▼第3話終了後

未だにお腹は空き、みんなを食べたいという気持ちはあるものの、『食べたくない』を選択し、
少なくとも遺産を前にして我慢することは出来るようになった。しかしそれがいつまで持つかはわからない。
大元である泥に引っ張られ、全てを喰らおうとするのか。
それとも泥の端末などではなく、たった1つの“個”として、選択出来るようになるのか。
──それはまだ、誰も識らない。

▼第4話終了後
名をバーテックスから三淵イノリと変え、初めての“日常”をカナエと共に謳歌している。
一人称をついバーテックスと名乗りかけたり、中学生相応ではない精神の幼さを見せてはいるが、
カナエや周りのフォローもあり、上手く学校生活を送っているようだ。

今日もお腹は空いて、ふと食べたくなる時はあるけれど。
食べる代わりにずっとずっと覚えていることにするね。
──みんなの形が、好きだから。

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