15歳女性。C市支部配属が急遽決まり、最近C市入りしたところ。

　名前の通り英国人なのだが、実の両親が幼い彼女を連れ日本旅行中にFHに拉致され、素体扱いを受ける。
同じ扱いだった両親は、拉致したセルによりレネゲイドを覚醒させた際、即ジャーム化し処分された。
彼女だけがオーヴァードとして覚醒するも、幼すぎて訓練も捗らない為、セル内で監禁されていた。

　UGNが拉致事件の情報を掴み同セルの制圧を行った際、制圧部隊にいたエージェント夫婦に保護される。
UGNで組織内結婚していたエージェント夫婦は実子が望めない事情があった為、養子として迎えられる。

　養子入り後は配置転換した義父母と暮らしていたが、父母共に実力あるオーヴァードで実戦部門に
呼び戻したいUGNの意向もあり、初等部に入れる歳になった時点で学園(アカデミア)に送られた。
　学園ではBランク生徒として無難に過ごしていたが、中等部卒業前にチルドレン養成を受ける為、帰国。

　養成所でチルドレンとしての訓練中、C市支部へ1名人員を送るよう日本支部から養成所に通達が来る。
同期が全員、断固拒否の姿勢を示しており、実力行使(模擬戦と称した真剣試合)になりかけた。
訓練生に怪我をさせる訳にもいかず、教官が提案して取り出したのが“ディアボロス危機一髪”──
要は春日人形を飛ばした運の無い奴がC市配属ということだ。そこで剣を刺す1番手になったのが彼女である。

　初手で飛ぶとかないない──ところが運が良いのか、悪いのか──最初の一刺しで悪魔は飛びさった。

　同僚からは「あんた分かってて自分で刺したんでしょ？　自分から損を被るなんてホントお人よし……」
等と言われ、否定したかったけど「そんなことないよ……」と咄嗟に強がってしまった。

　「養成所出たら、学園の高等部に戻るつもりだったのにな……どうして、こうなった？」と思いつつ
泣きながら見送ってくれたチルドレン達の餞別を抱えて、C市へ向かうのであった。

　「せめて上司と同僚が良い人な事を祈ろ……」と乗り込んだバスの窓の外を流れていく雲を眺めている
彼女が再び裏切られるのはすぐ直後である。

　ショートヘアを無造作にヘアバンドでまとめ、髪色は青黒髪。身長は標準的だが、モデル体型。美人。
服装は制服と清楚系カジュアル。戦闘時には動きやすさを重視してショートパンツに半袖にしたりする。
長い袖やヒラヒラしたスカートの裾が蛇腹剣に噛むのを避ける為であるが、あくまで念のため程度の意味合い。
正直冬は寒いが《美しき罪人》の影響もあって我慢できないこともない。

　普通の女の子で性格も悪くないが、愚痴っぽい面あり。やや、つっこみ寄り。気質的には完全に日本人。
C市配属の経緯からも分かるようにカッコつけで、後で後悔するけど泣きながら頑張るタイプ。

　シンドロームはキュマイラ×ウロボロス×エグザイルのトライブリード。
トライブリードでウロボロスという比較的珍しいシンドローム構成を持つ。

　戦闘スタイルは蛇腹剣を使用する遠近問わない白兵タイプ。自分の周りに鋭く斬れる影の結界を展開し、
敵を蛇腹剣と怪力、身体操作、影の蛇が使う重力で振り回して結界を通過した対象をぼろぼろに傷つける。
　
　コードネームはウロボロス、蛇腹剣、傍らにアヴァターの影の蛇など身近に蛇に関するモチーフが多く、
敵を自由自在に操ることから、ハーメルンの笛吹き男と毒蛇を併せたものとなった。
“パイドパイパー(Pied Piper)”と思われることが多いのが悩み。(正しくは“パイドバイパー(Pied Viper)”である)

　義理の娘とはいえ、長年育てた愛娘なのは間違いない。C市支部からはなるべく早めに転属させたいが……
組織としての規律もあるので如何ともしがたい。本人が本当に助けを求めてきたら頑張るつもり。

7月29日
リトルボーイ・ブルー
little boy blue
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